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ARCFEEL × AI ブログ
建設業の経営判断 × AI の実装記録。
建設業で 20 年以上 IT/DX を進める ARCFEELGROUP が、AI 活用ツールをこの半年で内製した経験を発信します。
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領収書をメールで集めたら「誰の経費か分からない」「同じものが2回届く」が起きました——原因は名前の旧字と二重送信
経費や請求書は、メールで受け取れます。ただ、つまずいたのは読み取りの精度ではなく、件名に書かれた名前と、同じメールが二度届くことでした。どちらも、メールで受け取る形にすると起きうることなので、先にお伝えしておきます。
社内で使う道具を自分たちで作りながら回している建設会社です。経費や請求書を、決まったあて先へメールで送ってもらうと、そのまま処理に流れる形を運用しています。実際に使っていて分かったことを、Q&Aにしました。
Q. 経費や請求書を、メールで受け取る形にできますか?
できます。専用のあて先を一つ用意して、そこへ送ってもらうだけです。
送る側は、いつも使っているメールのままで構いません。新しいアプリを入れてもらう必要も、使い方を覚えてもらう必要もない。ここが、続くかどうかの分かれ目でした。現場の人にも、取引先にも、新しい操作をお願いしないで済みます。
添付されたものは、そのまま読み取りに回ります。写真でもPDFでも受け取れるので、「スキャナがないと始められない」ということもありません。書類をどの形で渡すと読みやすいかは以前まとめました。
Q. 誰が出したものか、どうやって分かるのですか?
件名に名前を入れてもらう形にしています。ただし、ここで一度つまずきました。
件名の名前と、社内の名簿を突き合わせる仕組みにしたところ、特定の人だけ、いつまでも一致しないということが起きたんです。
原因は、旧字でした。﨑・髙・邊のような字は、メールが届くまでのどこかで新字(崎・高・辺)に変わってしまうことがあります。送った本人は正しく打っているのに、こちらに届いた時点では別の字になっている。名簿の側は旧字で登録してあるので、完全一致では永久にぶつからない。
そこで、突き合わせる前に旧字と新字を揃えてから比べるようにしました。あわせて、全角と半角、大文字と小文字も揃えています。
この手のずれは、実際に運用してみないと出てきません。名簿と照合する仕組みを作るときは、「字が変わって届くことがある」を最初から見込んでおくと、後で困りません。
Q. 同じメールが二度届いたら、二重に登録されませんか?
されません。二度目は、処理せずに終わるようにしてあります。
これは念のための備えではなく、実際に起きます。メールは、送信側の再送や中継の都合で同じものが二度届くことがあるんです。経費の場合、二重に登録されると金額が二重になるので、後から気づいて消す手間が発生します。
やり方としては、受け取った時点で「このメールは受け取り済みか」を先に見て、済んでいればそこで止める形です。読み取りにも登録にも進みません。入口で止めるのが肝心で、読んでから重複を判定しようとすると、そのぶんの処理は走ってしまいます。
Q. 受け取りに失敗したメールは、どうなりますか?
再送では戻りませんでした。 ここが、いちばん学びになったところです。
一度、始めたころの設定の不備で、届いたメールを受け取れなかったことがありました。ふつうに考えると「送信側が再送してくれれば戻る」と思いますよね。ところが、そうならなかったんです。
理由は、二重登録を防ぐ仕組みの方にありました。同じものが届いたときに「受け取り済みです」と返す作りにしていたので、再送も「もう届いている」と判断されて止まってしまう。備えたはずの仕組みが、復旧の邪魔をしていたわけです。
なので今は、あとから取り直す入口を別に用意しています。受け取れなかった分を、こちらから取りに行って処理し直す形です。
二重を防ぐ仕組みを入れるなら、取り直す道も一緒に作っておいた方がよさそうです。
Q. どんなファイルなら受け取れますか?
写真とPDFなら、たいてい大丈夫です。
スマートフォンで撮ったものは、そのままで問題ありません。iPhoneで撮ると独特の形式で保存されることがありますが、そこも受け取れるようにしてあります。
一方で、受け取れる形はあらかじめ決めてあります。何でも受け取る作りにしないのは、想定していないものが混ざったときに、そこで処理が止まってしまうからです。決めておけば、受け取れないものは受け取れないと分かった時点で止まるので、後ろの処理は動き続けます。
ちなみに、圧縮ファイルにまとめて送るのは向きません。中身を開く段が一つ増えるうえ、何が入っているかが送る側にしか分からなくなります。そのまま添付するのがいちばん早いです。
Q. LINEやスキャンと、どう使い分けていますか?
送る人と、送るものの性質で分けています。
現場の方が財布から出す領収書は、その場で撮って送れる形が向いています。一方、取引先からメールで届く請求書や、パソコンで受け取る明細は、そもそも最初からメールの中にあるので、わざわざ印刷して撮り直すのは手間が増えるだけです。
「一つの入口に統一しよう」としたくなるところですが、うちは入口を無理に一本化していません。もともとメールで来ているものはメールのまま、現場で発生するものは現場で撮る。入口を増やすことと、二重に入力することは別の話です。
入口を一つに閉じる話と、増やしていい話の線引きは情報共有の記事に書きました。
Q. すでにメールで届いているものから移せますか?
移せます。というより、そこから始めるのがいちばん軽いです。順番としては、こうでした。
- いま、どこからどう届いているかを数える——メール、紙、写真、手渡し。種類ごとに、一週間だけ数えてみます
- すでにメールで届いているものを見つける——ここが一番はじめに移せます。撮り直す手間がないからです
- あて先を一つ決めて、そこへ転送してもらう——送る側の手間は「転送」だけになります
3番まで来ると、新しい道具を入れる前に、けっこう楽になります。もともとデータで届いているものを、わざわざ紙に戻していないか。 そこを一度見てみてください。
メールは、いちばん新しく覚えなくていい入口です
経費や請求書の受け取りを軽くしようとすると、たいていアプリの話になります。ただ、送る側にとっては新しい操作が一つ増えることでもあります。
その点メールは、全員がもう使えます。覚えることがないぶん、続きやすい。
つまずいたのは、読み取りの精度ではありませんでした。名前の字が変わって届くこと、同じものが二度来ること、失敗したものが再送では戻らないこと。どれも、動かしてみて初めて出てきたものです。
このテーマの記事はまとめ:建設業の経費精算・資金繰り・経営の数字に読む順番で並べています。
まず全体像を知りたい方は建設会社のAI導入 30分説明会へ。自社の経費や請求書の受け取り方を個別に相談したい方は無料相談をご利用ください。AI顧問が何をする仕事かはこちらにまとめています。
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私たちの実感から書くと、建設業の見積もりにAIは使えました。 ただ、「見積書を丸ごと自動で作る」ところまで任せるのは、まだ少し怖いです。 私たちは建設業で20年以上、自社のITやD…
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「金額を出す道」が複数あると、信用に直結する事故が起きる 私たち ARCFEEL × AI は、建設業で20年以上、自社のIT化やDXを進めてきました。 そのなかで、8本のAIツー…
続きを読む →建設会社のAI内製化、半年でわかったこと——8本のツールを自社で動かして見えた現実
私たちはこの半年、自社の建設会社(ARCFEEL GROUP)で、AIの内製化に本気で取り組んできました。 その中で見えてきたのは、「派手な新機能より、地味な土台の作り込みが9割」…
続きを読む →建設業でAIを使うデメリットは4つ——失敗するパターン5選と、線引きの決め方
建設業のAI導入がうまくいかなかった、という話を聞くことがよくあります。話を聞いていると、つまずき方にはいくつか共通したパターンがあるなと感じています。 私たちは自社の建設会社(A…
続きを読む →中小建設業のDX、何から始める?——「紙の数字を一つ、データにする」から始めてください
中小建設業のDXというと、高価なシステムを入れたり、専任のIT担当を採用したりするところから考えがちなんですが、最初からそこまでやる必要はありません。 今、紙やExcelで管理して…
続きを読む →建設業のAI顧問とは:何をして、何をしないのか
こんにちは。 AI顧問という言葉を見かけることが増えたんですが、実際の中身は会社によってかなり違います。AIの使い方を教えるだけなのか、会社の中へ入れるところまでやるのか、名前だけ…
続きを読む →建設会社の経営にChatGPTが効く5つの場面——私たちが自社で使ってきた実例
私たちは、建設会社 ARCFEEL GROUP(社員約110名・3業種)の現場で、IT/DX化を20年以上進めてきました。この半年でAI活用ツールを内製し、主要8本を運用しています…
続きを読む →建設業×AI 完全ガイド——派手な自動化より、まず「現場のデータ」を正しく数えることから
建設業でAIを使う話なんですが、実際に自社で動かしてみると、「賢いことをやる」前に、「正しいデータを地味に揃える」ことが9割だなという感じがあります。 生成AIへの期待が世間で高ま…
続きを読む →夜勤0時間、残業0時間、遅刻13時間——建設会社の勤怠アプリのバグを直した話
私たちは、土木・建築・設備の3業種、約110名の建設会社を経営しています。建設業は20年以上やってきて、この半年で、社内で使うAIツールを8本内製して運用してきました。 勤怠や日報…
続きを読む →EDITORIAL POLICY
このブログの考え方
一般論やツール紹介の寄せ集めにはしません。実際に自社で実装し、運用して分かったことだけを書きます。
各記事は「結論を先に・定義を明確に・数字で・誰が書いたかを明示」して構成します。検索エンジンにも、AI による検索・要約にも、正しく引用される形を意識しています。
記事には 「読み物」と「実務Q&A」の2種類があり、一覧と記事の冒頭にラベルを付けています。 読み物は自社で実際に起きたことの記録、実務Q&A は調べ物で来られた方の疑問に答えるものです。読む前に、どちらなのかが分かるようにしました。
書き手は、土木・建築・設備の建設グループ ARCFEELGROUP株式会社です。評論ではなく当事者の記録です。
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AI実装ノウハウ
ChatGPT / Claude / Claude Code の具体的な使い方。建設会社の業務に落とすところまで。
業務別ガイド
経理・現場・営業・採用 など、領域別の AI 活用と内製化の進め方。
業種別事例
土木・建築・電気・設備・専門工事 ── 業種ごとの実装の違い。
経営哲学
判断基準・事業承継・組織変革。「使う」から「作る」へ移る経営の考え方。
ARCFEELの現場
ARCFEELGROUPの運用日記 / 失敗談 / 試行錯誤。きれいごとでない現在進行形の記録。
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