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実務Q&A2026年9月5日

建設業のAI導入にかかる費用の相場は?——月数千円から始まり、「何を買うか」で3段に分かれます

この記事は「実務Q&A」です。調べ物のための記事です。結論を先に書いています。読み物としての記事は、ブログ一覧の「読み物」からどうぞ。

建設業のAI導入にかかる費用の相場——月数千円から始まり、何を買うかで3段に分かれます

「AIを入れると、いくらかかるんですか」——説明会でも、よくいただく質問です。

先に答えを言い切ります。建設業のAI導入の費用は、ひとつの相場では答えられません。「何を買うか」で3つの段に分かれていて、段ごとに桁が違うからです。

最初の段は月数千円。いちばん上の段は月数十万円。同じ「AI導入」という言葉で、これだけ幅があります。だから「AI導入 費用 相場」と検索して出てくる数字がバラバラなのは、間違いではなく、違う段の話が混ざっているだけなんです。

この記事では、うちが自分たちで通ってきた順に、3つの段の中身と費用の考え方を整理します。うちは千葉と東京の建設会社で、2026年1月に着手して、日報・経費精算・工程表など8本のAIツールを自社で作って運用しています(4月11日から実運用のデータが残っています)。作る側と買う側の両方をやったので、その実感で書きます。

AI導入の費用は、なぜ「相場いくら」と言えないのですか?

**段ごとに桁が違うからです。AI導入の費用とは、①対話型AIの利用料、②既製ツールの月額、③自社に合わせて作る・伴走してもらう費用——この3つの合計のことです。**①だけ、あるいは①と②で足りる会社も多いはずです。

たとえるなら、重機の話に近いです。「重機っていくらですか」と聞かれたら、レンタルの日額なのか、リースなのか、購入なのかで答えが変わりますよね。AIも同じで、「どの段の話ですか」を先に決めると、費用の話は急に具体的になります。

AI導入の費用の3段の図解——第1段は対話型AIの利用料が月数千円、第2段は既製ツールの月額で決め手は定着、第3段は伴走・内製で月額税抜10万〜30万円

第1段:対話型AIの利用料は、いくらで始められますか?

**1人あたり月数千円の定額プランから始められます。**対話型AIとは、ChatGPTやClaudeのように、文章で頼むと文章で返してくるAIのことです。書類の下書き、メールの文面、考えの壁打ち。最初の費用は、うちの実感ではここだけで足ります。

この段で気をつけることはひとつだけ。人数分をいきなり全社に配らないことです。使われないアカウントの分も、費用は毎月出ていきます。まず社長と数人で1〜2ヶ月触って、自社の使いどころが見えてから広げる方が、結果として安くつきます。費用の考え方の全体は建設業×AI 完全ガイドの費用の節に書いています。

第2段:既製ツールは、月いくら見ておけばいいですか?

**既製ツールの費用対効果は、月額の高い安いではなく「社員が使い続けるか」で決まります。**金額そのものは月額制が中心で、ツールと人数によって幅があります。各社が価格を公表しているので、候補を絞ってから公式の料金表で確かめてください。

日報アプリ、勤怠管理、経費精算、工程管理——建設業向けの既製ツールには、この定番の顔ぶれがあります。

月額がいくら手頃でも、現場で使われなければ全額が無駄になります。逆に、多少高くても毎日使われる道具の方が、結果として納得感は残りやすいです。うちが日報を紙からLINEに変えたときも、決め手は機能の多さではなく「職人さんがふだんのLINEで送れること」でした。

自社で内製した建設日報アプリの実運用画面

どの仕事をChatGPTで済ませ、どこから既製ツールや自社製にするか——この使い分けは建設会社が使うAIは3種類に1本でまとめています。

第3段:伴走・内製を頼むと、いくらかかりますか?

うちの公表している数字でそのまま書くと、**AI導入伴走プログラムは月額税抜10万〜30万円(会社の規模別。社員15名以下なら月10万円)**です。うち自身がグループ約110名の会社なので、自分たちより大きい会社のことは実体験では分からず、121名以上の会社はお受けしていません。

自社の仕事に合わせてAIの仕組みを整える段になると、人が継続的に関わる分の費用がかかります。外部に開発を頼む形もあれば、うちのような伴走型の顧問と進める形もあります。うちの場合は、社内で作ってきたツールを御社の業務に合わせて整えるところまで月額に含めています。

高いと感じるか、妥当と感じるかは、比べる相手によると思います。事務員さんを1人増やす費用と比べる会社もあると思いますし、「まだそこまでではない」と第1段に戻る判断もあると思います。どちらも正しい判断です。この段は、第1段・第2段を試してから来る場所で、最初からここに飛び込む必要はありません。

経営者が資料を確認する情景写真

相場を調べるより、先にやることがありますか?

あります。小さく始めて、1ヶ月測ることです。

AIの費用は、使った量で変わる部分があります。だから机の上で「年間いくらかかるか」を精密に計算しようとすると、前提の置き方でいくらでも変わってしまう。それより、月数千円の第1段で始めて、効いた仕事から順に広げる。効果が数字で見えてから、次の段の費用を判断する。この順番なら、判断の材料が先に手に入ります。

「整ってから」と先送りにした場合の見えない費用は半年使って分かった待つコストに、毎月の請求がどういう形で来るかはAIの請求書は、1枚では来ませんでしたに書いています。

机の上で電卓を押しながら、ノートパソコンと文房具を並べて数字を確かめている手元の写真

よくいただくご質問

Q. 結局、最初の月はいくら見ておけばいいですか?

第1段から始めるなら、対話型AIの定額プラン(月数千円)だけで大丈夫です。パソコンやスマホは今あるもので足ります。うちも最初の一歩はそこからでした。

Q. 補助金で費用は下げられますか?

対象になる場合があります。2026年からは、IT導入補助金が「デジタル化・AI導入補助金」という名前に変わりました。ただ、補助金は後から入金される仕組みなので、手元のお金は先に出ていきます。補助金があるから始めるのではなく、始めると決めたものの費用を下げる道具として考えると、順番を間違えません。詳しくは建設業で使えるAI関連の補助金にまとめました。

Q. 相見積もりは取った方がいいですか?

第2段・第3段に進むなら、取ることをおすすめします。そのとき金額だけでなく、「何が費用に含まれているか」「導入後に誰が面倒を見るか」を並べて比べてください。ツール代は同じでも、定着までの支援があるかどうかで結果は大きく変わります。

Q. 安く済ませるために、全部自社で内製するのはありですか?

社内に作れる人と直し続ける体制があるなら、ありです。うちはその形でやってきました。ただ、内製はツール代の代わりに人の時間がかかります。請求書に出てこない費用も含めて考えるのが実際的です。

まず、月数千円の段から触ってみてください

相場を調べ続けるより、第1段の数千円で自社の手応えを確かめる方が、判断の材料は早く手に入るはずです。そのうえで、次の段に進むかを数字で決めてください。うちの運用の数字は実測データのページで毎月更新しています。

このテーマの記事はまとめ:建設会社のAI導入、何から始めて何でつまずくかに読む順番で並べています。


まず全体像を知りたい方は建設会社のAI導入 30分説明会へ。自社の規模ならどの段からが現実的か、個別に相談したい方は無料相談をご利用ください。AI顧問が何をする仕事かはこちらにまとめています。

AUTHOR

﨑元 理安(ARCFEELGROUP株式会社 代表取締役)

土木・建築・設備の建設グループ(110名・3業種)の社長として、自社でのAIツール8本の内製を主導。 評論ではなく、当事者としての実装記録を書いています。

ARCFEEL × AI について

続きは、実画面でどうぞ。

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