2026年7月22日
WEBの仕事を15年やってきた私たちが、この1年でAIに任せたこと
ホームページは、公開してからのほうが長い
私たちの会社には、WEBマーケティング事業部があって、WEBの仕事を15年やってきました。
ホームページを作り、公開し、そのあとも動かしていく。
この仕事を、ずっと自分たちでやってきた側です。
ホームページは、公開された時点でひとまず完成したように見えるかもしれません。
会社の情報が載っている。
写真も見られる。
スマホからも開ける。
たしかに、表から見ると完成しています。
ただ、Web担当者の仕事は、そこから延々と続きます。
記事を書く。
画像を軽くする。
更新したことをGoogleに伝える。
新しいページを登録する。
どんな言葉で検索されているかを見る。
問い合わせにつながっているかを確認する。
SEO的な仕事です。
それが、この1年でかなり変わってきています。
AIが、いろいろやってくれるようになったからです。
正直に言うと、ずいぶん楽になっています。
今回は、グループの建設会社で立ち上げたクレーン手配ナビと、駐車場舗装のサイトで、実際に何をAIへ任せたのかを書いてみます。
1本3,000字の記事を、何日もかけて書いていた
ホームページを検索から見つけてもらうには、読んでもらえる記事が必要です。
クレーンのサイトでは、コラムを23本公開しています。
舗装のサイトでは7本。
どちらも、1本3,000字前後あります。
以前は、これを人がゼロから書いていた。
社内担当が、ほかの仕事の合間に少しずつ進める。
途中で別の仕事が入る。
また戻って続きを書く。
1本を仕上げるまで、何日もかかる感覚でした。
と言うよりも、むしろ大変すぎて、手がつかないことが多くありました。
今は、最初の下書きをAIが作ります。
人が決めるのは、何について書くか。
AIから下書きが出てきたら、書かれている内容が本当かを確かめます。
クレーンの話として間違っていないか。
舗装の説明としておかしくないか。
実際の仕事とずれている部分はないか。
そこを人が直してから公開する流れです。
AIが書いたものを、そのまま出しているわけではありません。
人の役割は、最初から全部書くことではなく、中身を確かめて仕上げること。
週に数本のペースで続くようになったのは、この違いが大きいです。
11.9MBの現場写真を、AIに見つけてもらう
建設会社のホームページには、現場写真がたくさんあります。
現場で撮った写真を、そのまま載せることもある。
見た目は普通の写真でも、1枚10MBを超えていることは珍しくありません。
今回のサイトにも、11.9MBの事例写真が混ざっていたんです。
これをAIに点検させて、一括で見つけ出す。
見つかった写真は、280KBまで圧縮。
検索結果やSNSに出る看板画像も、1.7MBから144KBまで軽くしています。
画像が重いと、ページを開くまでに時間がかかります。
せっかく検索から来ても、内容を見る前に閉じられてしまうことがある。
検索から見た評価も下がります。
人が点検するなら、画像を1枚ずつ開いて大きさを確認する作業です。
枚数が増えるほど、後回しになりやすい。
今は、点検する部分をAIに任せています。
人が1枚ずつ探し回らなくても、重い画像がまとまって出てくる。
こういう作業は、AIとかなり相性がいいです。
記事を直したことも、自動でGoogleに伝える
ホームページの記事は、一度公開したら終わりではありません。
説明を足す。
分かりにくい部分を書き直す。
新しい内容に入れ替える。
公開後も修正が続きます。
ただ、サイトの画面を直しただけでは、Googleに更新したことが正しく伝わらない場合があります。
Googleにサイト内のページを知らせる「サイトマップ」に、更新日時をきちんと出す必要があるんです。
2つのサイトでは、記事を直した日時がサイトマップに自動で出る仕組みを、AIに作らせました。
人が更新日を一つずつ管理していたら、どこかで抜けます。
記事は直した。
でも、更新した情報が検索側に伝わっていない。
そんなことが起こりやすい作業です。
今は、記事を直せば、そのあとの情報も自動で変わる。
担当者が覚えておく仕事が、一つ減っています。
毎週金曜、AIから数字が届く
ホームページを運用していると、数字を見る時間も必要になります。
どんな言葉で何回検索されたのか。
そこから何回クリックされたのか。
Googleの管理画面を開けば確認できます。
私たちも、以前は人が管理画面を開いて、期間を選んで、数字を見ていた。
ただ、この「管理画面を開きに行く」という作業は、意外と続きません。
忙しい週は後回しになる。
見ようと思っていたのに、気づけば次の週になっている。
そこで、毎週金曜にAIが数字を集計して、メールで届く仕組みにしました。
担当者は、金曜に届いたメールを読むだけ。
どの言葉で検索されているのか。
何回表示され、何回クリックされたのか。
必要な数字は、すでに並んでいます。
管理画面を開きに行く作業そのものが、消えました。
ただし、数字を見て次に何をするかは、人が決めています。
この言葉の記事を増やすのか。
今の記事を直すのか。
しばらく様子を見るのか。
AIは数字を集めてくれます。
その数字をどう読むかまでは、渡していません。
Googleの管理画面が動かない日も、AIが翌日にやり直す
新しい記事を公開したあとには、そのページをGoogleに登録する作業もあります。
今は、この作業もAIの担当です。
一度、Googleの管理画面にある登録ボタンが、丸1日反応しない日がありました。
Webの仕事をしていると、そういう日はあります。
こちらで何度操作しても通らない。
ただ、翌日になると普通に動くこともある。
その日も、翌日にAIがやり直したら、あっさり通った。
人が「明日もう一度やらないと」と覚えておく必要はありません。
管理画面の前で、何度もボタンを押し続ける必要もない。
うまくいかなければ、時間を置いてもう一度試す。
そんな作業も、AIに任せられるようになっています。
問い合わせの前には、こういう作業が並んでいる
クレーンのサイトには、検索から問い合わせが入るようになっています。
その問い合わせが、再開後の受注につながっています。
舗装のサイトは、公開からまだ日が浅く、これから数字を見ていく段階です。
ホームページを公開したから、すぐ問い合わせが来たわけではありません。
記事の下書きを作る。
内容を確認して公開する。
重い画像を見つけて軽くする。
更新した日時が伝わるようにする。
新しいページをGoogleへ登録する。
毎週金曜に数字を見る。
その作業が続いた先に、ようやく問い合わせがある。
そういう順番です。
以前は、このかなりの部分を人がやっていました。
今は、AIが下ごしらえを進めてくれます。
人が管理画面を開く回数も減った。
覚えておかなければならない作業も減った。
最初の下書きから始めることもなくなった。
15年やってきた側からすると、かなり大きな変化です。
人に残したのは、決める仕事だった
もちろん、全部をAIに任せているわけではありません。
人に残している仕事があります。
何を書くかを決めること。
AIが書いた中身が本当か確かめること。
金曜に届いた数字を見て、次に何をするか決めること。
この3つは、AIに渡していません。
AIは、3,000字の下書きを作れます。
画像の大きさも調べられる。
数字も集められる。
登録に失敗したら、翌日にもう一度試すこともできる。
でも、その記事が自分たちの仕事として正しいかは、人が見なければ分かりません。
検索された数字を見て、どちらへ進むかを決めるのも人です。
楽になったのは、考えなくてよくなったからではありません。
人が作業に使っていた時間を減らして、決めるほうへ回れるようになったからです。
これは、ホームページだけの話ではない
私たちは、土木・建築・設備の3業種、約110名の会社で、建設業を20年以上続けています。
この1年で、AIツールを8本内製して、実際の仕事で運用してきました。
その中で起きていることは、ホームページの運用とよく似ています。
今まで人が集めていたものを、AIが集める。
最初から人が書いていたものを、AIが下書きする。
人が覚えていた作業を、AIが決まった日に行う。
うまくいかなければ、AIがもう一度試す。
最後に、人が見て決める。
この分け方ができると、仕事はかなり軽くなります。
反対に、何を任せて、何を人に残すかを決めないままでは、AIを入れても回りません。
ホームページは、公開日が完成日ではなく、着工日に近いもの。
私たちは15年、公開後の現場を動かしてきた側です。
この1年は、その現場でAIがかなり働いてくれるようになっています。
表には出にくい変化かもしれません。
私たちにとっては、毎週の仕事がはっきり変わるくらいの変化でした。
よくある質問
Q. 自分の会社でも、同じようなことはできますか。
A. 毎回、人が同じ画面を開いている作業。
同じ数字を集めている作業。
最初の下書きに時間がかかっている作業。
そういう仕事は、AIに任せられる可能性があります。
今回のサイトでは、記事の下書き、画像の点検、Googleへの登録、毎週の数字集計から始めました。
Q. AIに記事を任せて、本当に大丈夫ですか。
A. 私たちは、AIが作った文章をそのまま公開していません。
何を書くかは人が決めます。
書かれた内容が本当かを確認し、実際の仕事と違う部分を直してから公開する。
下書きはAI、最後の確認は人、という分け方です。
Q. すべて自動にしないと、意味はありませんか。
A. すべてをAIに渡す必要はありません。
管理画面を開いて数字を集める作業だけでも、なくなれば担当者の仕事は変わります。
人がやらなくてもよい部分から渡し、判断する部分を人に残す。
私たちは、その形で運用しています。
ホームページや社内業務で、どの作業をAIに任せられそうか整理したい建設会社の方には、無料相談で今の仕事の流れから一緒に見ています。
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ARCFEELGROUP株式会社
ARCFEELGROUP株式会社。土木・建築・設備の建設グループ(110名・3業種)で、 建設業のIT/DXとAI活用ツールの内製を担っています。評論ではなく、当事者としての実装記録を書いています。
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