「記事を増やせる形」のホームページとは——更新できないのは、やる気ではなく作りのせい
ホームページの記事が増えなくなるのは、担当者のやる気が続かなかったからだけではありません。更新のたびに社外へ頼む形になっていた。書く人が決まっていなかった。増やしても置き場が無かった。サイトの作りの側にも理由があることが、ほとんどでした。
コラムは、駐車場舗装のサイトが37本、クレーンを手配するサイトが32本になりました(2026年9月に自分たちで数えた数です)。動かしているのはARCFEELGROUP株式会社(ケンセツベースの運営元)で、建設業をやりながら集客のサイトも自分たちで回しています。社外のライターには頼んでいません。下書きは機械に作らせ、中身を確かめて仕上げるところを人がやっています。
増やせたサイトと、止まったサイトの両方を見てきました。分かれ目は、書き手の熱意だけではありませんでした。
ホームページが更新できないのは、なぜですか?
作りが、更新を前提にしていないからです。
「担当が忙しい」「ネタが無い」という言い方になりがちですが、その手前で止まっていることが多いです。以下は、私たちが実際に止まった場所です。
更新のたびに、社外へ頼む形になっている
これがいちばん多い形でしょう。
文章を1行直したい。写真を1枚差し替えたい。そのたびに、依頼を書いて、見積もりの返事を待って、直ったかを確認する。手間としては小さくても、この往復があると、思いついた日に直せないことがほとんどです。思いついた日に直せなかったことは、たいてい直らないまま終わりがちです。
私たちのサイトは、外に発注せず自分たちの手で記事を足せる形にしました。担当は社内の技術者ですが、それでも往復が消えたぶん、書く回数ははっきり変わりました。会社ホームページの作り込みは作りますにまとめてあります。
書く人が決まっていない
「手が空いた人が書く」という決め方だと、手が空くことはまずありません。
これは道具の問題ではなく、決めごとの問題です。誰が書くか。いつ書くか。誰が確認して公開するか。ここに名前が入っていないサイトは、私たちが見てきた範囲では早い段階で止まりました。
名前を入れるとき、書く人と確認する人を同じにしない方が続きます。書いた本人には、間違いが見えにくいからです。

何を書くかを、毎回ゼロから考えている
ネタが無いのではなく、決め方が無いだけ、ということがよくあります。
毎回「何を書こうか」から始めると、それ自体が重い仕事になります。私たちは、お客様から実際に聞かれた質問と、検索で使われている言葉の二つから決めています。どちらも自分たちの中と外にすでにあるもので、ひねり出す必要はほとんどありません。
書く作業そのものをどこまで機械に任せられるかは、WEBの運用をAIに任せた話に書いたので、そちらへ譲ります。
増やしても、置き場が無い
本数が増えるほど、置き場の作りが効いてきます。
新しい記事が一覧の先頭に自動で並ぶか。古い記事が探せるか。関連する記事へ行けるか。ここが人の手作業になっていると、記事が増えるほど更新が重くなり、どこかの本数で止まります。増えるほど重くなる作りは、増やさない作りに近いといえます。
では「増やせる形」とは、どういう作りですか?
書き手が文章だけ考えれば済む形です。
一覧と並び順が、自動でつくこと。 新しい記事を足したら、一覧にも、関連記事にも、サイトマップにも自動で載る。ここを手作業にしないだけで、1本あたりの手間がかなり減ります。
書き手が本文だけ考えれば出せること。 検索結果に出る短い説明文が本文の先頭から作られるのなら、そこ以外の設定を毎回触らなくて済む形にしておきます。
下書きのまま置いておけること。 書きかけを置ける場所があると、思いついたときに書き始められます。完成させないと保存できない形だと、まとまった時間が取れるまで着手しづらくなります。
CMSを入れれば、解決しますか?
道具だけでは解決しないことが多いです。ただ、道具が無いと始まらないのも確かです。
CMSとは、専門の知識が無くても記事の追加や差し替えができる仕組みのことを指します。これがあると、社外へ頼まずに自分たちで直せます。ここまでが道具の役目でしょう。
ただ、CMSを入れても止まるサイトはあります。止まるのは、書く人が決まっていないときと、何を書くかの決め方が無いときです。この二つは道具では埋まりにくいところです。
順番としては、決めごとが先で、道具は後になります。逆にすると、使われない管理画面が一つ増えるだけになりがちです。
建設会社のCMSは、写真と書き手の場所で選び方が変わります
現場写真の扱いと、書く人が事務所にいないこと。この二つが、他の業種と違うところでした。
建設会社の記事は、文章より写真の方が説明します。現場で撮った写真が重いという問題そのものはWEBの運用をAIに任せた話へ譲りますが、運用の決めごととして先に決めておきたいのは、お客様の現場を載せるときの事前の許可の取り方です。ここは会社ごとに事情が違います。
書く人が事務所にいない、というのもこの業種の事情でしょう。現場から戻ってから書く、あるいは移動中に下書きだけ入れる、という使い方になります。スマホから下書きを入れられるかどうかで、書ける人の数が変わってきます。
専任のWeb担当を置けないことも前提に入れておきます。兼任なので、月に何度も触らないと使い方を忘れる仕組みは合わないことが多いです。半年ぶりに開いても迷わない画面かどうかは、導入前に一度触って確かめておくとよいでしょう。
記事を増やすと、集客は変わりますか?
すぐには変わらないことがほとんどです。先に変わるのは、社内の方でした。
同じ質問に何度も答えていたのが、記事を1本渡せば済むようになる。見積もりの前に読んでもらえるので、話が早い。この二つは、検索の数字を見るより先に実感しました。
検索から人が来るかどうかは、記事の本数だけでは決まりません。
増やす目的を「集客」だけに置くと、数字が動かない月に止まりやすくなります。社内で使える記事が増えているという手応えがあると、続けやすいです。
よくいただくご質問
Q. 記事は、どのくらいの頻度で書けばいいですか。
頻度より、止まらないことの方が効きます。週1本を3か月続けるのと、初月に10本書いて止まるのとでは、前者の方が残ります。続けられる頻度から始めて、楽になってから増やす順番をおすすめします。
Q. 文章が苦手な社員しかいませんが、どうすればいいですか。
書き出しから完成まで一人で仕上げる形にすると、たいてい止まります。話してもらったことを別の人が形にする、下書きは機械に作らせて人が直す、といった分け方にすると続きやすいです。
Q. 古い記事は消した方がいいですか。
消す前に、直せないかを見てください。内容が古くなっただけなら、直した方が早いことが多いです。書いた事実そのものが変わってしまった記事は、直すか下げるかを決めます。
まず、前回いつ更新したかを見てください
自社のサイトを開いて、最後に何かを足した日を探してみてください。
日付が見つからない、あるいは1年以上前なら、原因はこの記事のどれかに当てはまることが多いです。やる気の話ではなく、作りと決めごとの話として見直せます。
建設会社のAI導入の全体像はまとめ:建設会社のAI導入、何から始めて何でつまずくかに読む順番で並べています。
これから作り直す方も、いまのサイトが止まっている方も、無料60分相談会(前半30分=当社の実例と実画面の説明・後半30分=貴社の話を伺う質疑・オンライン・建設会社限定)でいまの状態から一緒に見ています。私たちがどんな仕事をしているかはこちらにまとめています。
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ケンセツベース(ARCFEELGROUP株式会社)
土木・建築・設備の建設グループ(110名・3業種)が、自社でのAIツール8本の内製を主導しました。 評論ではなく、当事者としての実装記録を書いています。
ケンセツベースについて