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実務Q&A2026年9月12日

入札情報サービスの比較で見る5つの軸——範囲・届き方・絞り込み・価格・質問と「やらないこと」

この記事は「実務Q&A」です。調べ物のための記事です。結論を先に書いています。読み物としての記事は、ブログ一覧の「読み物」からどうぞ。

入札情報サービスの比較で見るところは、範囲・届き方・絞り込み・価格・質問できるか、の5つです。朝いちばんに県のページを開いて、公告の一覧を上から目で追っていく。あの時間をどこまで減らせるか、という話です。

入札情報サービスを比べる5つの軸の図解——範囲(国・県・市町村)、届き方(いつ・どこへ)、絞り込み(等級・業種・地域)、価格(何が1件分か)、質問(その場で聞けるか)

この記事は、私たちケンセツベースが運営している「入札係」という係の中の人が書いています。自分たちの商品の話が出てきますので、比べる軸のところは、どのサービスに当てても同じように聞ける形にしました。最後に、私たちがやらないことも3つ書いています。

入札情報サービスの比較は、何を見ればいいですか?

比べるところは5つです。範囲・届き方・絞り込み・価格・質問できるか。この順で聞けば、実際に自社の朝がどう変わるかで比べられます。

ここで言う公告とは、発注者が「この工事を出します」と知らせる掲示のことです。入札情報サービスは、国や自治体が出すその公告を集めて、自社に合うものを知らせてくれる仕組みを指します。集める・絞る・届ける、の3つをどこまでやるかがサービスごとに違います。

もうひとつ、名簿という言葉が何度か出てきます。入札参加資格者名簿のことで、その機関の入札に参加できる会社の一覧です。機関ごとに別々に登録します。

5つとも、そのまま尋ねると、はい・いいえで答えが返ってきて終わります。ですので、終わらない聞き方にします。たとえば範囲なら「何県ですか」ではなく「うちが名簿に載っているこの機関は入りますか」。届き方なら「メールで届きますか」ではなく「月曜の朝に何が届いて、火曜の朝には何が届きますか」。

①範囲——市町村の公告まで入っていますか?

入っている県と、これからの県があります。入札係の場合は2026年9月12日時点で、47都道府県のうち37県が「翌営業日の朝から届く」状態、8県は市町村分が先に届いて県の分を準備中、2県は公告を取る仕組みそのものを用意しているところです。

範囲は「何県対応」ではなく、どの機関まで入るかで聞いてください。公共工事の公告は、国(調達ポータル)、県の電子調達システム、市町村、の3つに分かれて出ています。そして市町村がくせもので、県の電子調達システムに市町村ごと入っている県と、市が自前のホームページに載せている県があります。

公告は機関ごとに別々に出ますので、「○○県」と一語で言っても、県庁の発注だけを指すのか市町村まで含むのかは決まりません。自社が名簿に載せている先を数え上げて、その一つひとつが入るかを聞くのが確実です。

県ごとの中身は島根県のページのように、県別に実データで出しています。島根県は県と市町村が同じ電子調達システムに入っていて、直近の巡回では、県と市町村あわせて14の団体、42の発注課から626件でした(同日の巡回で取得した公告を、団体ごとに数えた数です)。市が別のシステムを使っている県では、いま取得できている市町村名を県ごとのページに出しています(まだ取得できていない県は「準備中」と出ます)。件数は日々動きますので、最新の数はそちらでご覧ください。

届いた公告のどこに参加の条件が書いてあるかは、入札公告の見方に書いています。

作業着の胸から下。クリップボードを持ち、もう片方の手を顎に当てて考えている手元の写真

②届き方——毎朝どこに、どんな形で届きますか?

入札係は、月曜の朝にその週の一覧をPDFでメールに、火曜から金曜は変わった分だけをLINEでお届けする形にしました。月曜は「出せる案件の一覧」をPDFにしてメールに添付し、LINEにも要点とPDFのリンクを送る形です。火〜金は、新着・締切や内容の変更・明日が締切の案件だけ。何もない日は「本日なし」の1行にしました。参加申請の締切の前日の朝に、もう一度お知らせする形も入れています。

比べるときは「メールかLINEか」より、毎日の量を聞いたほうがいいです。受付中の案件を毎朝ぜんぶ送るのか、前日から変わったところだけ送るのか。受付中を毎朝ぜんぶ送る形は、どれが新しいのかを受け取った側が探すことになりますので、私たちは採りませんでした。

この形にしたのは、社長や現場の方が合間に見る前提だからです。全件を毎朝読み直していただく形には、したくありませんでした。

③絞り込み——自社の物差しに合わせられますか?

合わせられます。入札係では、登録いただいた機関・許可業種・等級・エリア・除外条件に当てて、「出せます」「登録すれば出せます」「対象外」の3つに分けてお届けする形にしています。

絞り込みは、この3つに分けるところまでやってくれるかで見てください。等級と業種で検索できます、というだけなら、県の電子調達システムにも検索窓はあります。

等級というのは、発注者が会社の規模や実績に応じて付ける順位のことです。A・B・Cのように分かれていて、工事の金額帯ごとに「この等級の会社が出せる」と決められています。同じ工事でも、等級が合わなければ出せません。

絞り込みは3つに分けるところまで見る、という図解——「出せます」「登録すれば出せます」「対象外」の3分類と、それぞれの次の動き

「登録すれば出せます」を分けているのには理由があります。名簿は機関ごとに別登録ですので、条件は合っているのに名簿にまだ載っていない、という案件が出てきます。そこを「対象外」に混ぜたくありませんでした。次の受付期間に申請するかどうかを、実際に出ている案件を見てから決められる形にしたいと考えました。

④価格——何が1件分で、追加はいくらですか?

入札係は1県分が月3万円(税別)、県を足すときは1県あたり+1万円です。1県分には、その県で貴社が登録している機関すべてと、国の分が入ります。機関ごとの追加料金はいただきません。

比べるときは、月額の数字と一緒に何が1件分かも聞いてください。1県ごとなのか、機関ごとなのか、ID数なのか。ここが違うと、同じ月額でも後から増えます。

無料の1ヶ月は、配信が始まった日から数えます。お申し込みはクレジットカードの登録で、無料の1ヶ月が過ぎると月額のご請求が始まる形です。やめたくなったら、いつでも解約をどうぞ。引き止めのご連絡はいたしません。

⑤質問——届いた案件について、その場で聞けますか?

LINEでそのまま聞いていただけます。ただし、答えるのは人です。AIが自動で答える形には、まだしていません。 定型の一次返しをお送りしたうえで、こちらで確認して返します。速さより、間違ったことを言わないほうを取りました。

届いた案件を見て「これ、うちの等級で出せるんでしたっけ」と思ったとき、その場で聞ける先があるかどうかで、朝の詰まり方は変わるはずだと考えました。だからLINEで聞ける形にしています。

私たちが「やらないこと」を、先に書きます

比べるときに効くのは、できることよりやらないことだと考えています。私たちの場合は3つです。

  • 申請書類の作成・提出は行いません。 行政書士の先生の領域です。私たちがやるのは、段取りのご説明と、必要書類のチェックリスト・締切の逆算まで。申請そのものは、お付き合いのある行政書士の先生にご相談ください。
  • 落札のお約束はしません。 お届けするのは「出せる案件」であって、取れる案件ではありません。
  • 案件を全部拾いきるというお約束もしません。 機械で1巡して人が見る形ですので、拾い漏れは起こり得ます。

3つ目は書くかどうか迷いました。ただ、毎朝の巡回は、相手のシステムの画面構成が変わると止まります。当社は、止まった県は気づき次第、取り方を作り直しています。この「作って、動かして、壊れたら直す」の続け方は、建設業のAI内製化、半年でわかったことに書いたのと同じやり方です。それでも「必ず全部」とは言えませんので、ここは約束にしないほうが誠実だと考えました。

机の上に、まだ金額の入っていない見積書と電卓、ノートパソコン、スマートフォンが並んでいる事務机の情景写真

よくいただくご質問

Q. 入札参加資格をまだ持っていません。比べる意味はありますか?

A. あります。資格を持っていない段階で見たいのは「どの機関の名簿に載せると、実際に仕事が出ているか」です。出ている公告を見てから、どこに申請するかを決められます。経審(経営事項審査=点数の計算はこちら)は、公共工事に出るために受ける会社の点数付けのことで、この点数をもとに等級が決まります。狙える等級の見当は概算のシミュレーターで先に付けられます(等級の目安が出るのは、いまのところ千葉県・船橋市・国(関東地方整備局)・東京都の4機関です。P点そのものはどの県でも計算できます)。経審や制度改正の情報そのものの追いかけ方は補助金・経審・制度改正の情報が多すぎる建設会社へにも書きました。申請の段取りは行政書士の先生にご相談ください。

Q. 有料の入札情報サービスをすでに使っています。乗り換える必要はありますか?

A. 必要かどうかは、いまのサービスで朝に何分かかっているかで決まります。5つの軸のうち、絞り込み(3つに分かれて届くか)と質問(その場で聞けるか)の2つを、いまの契約と比べてみてください。両方が足りているなら、乗り換える理由は薄いと思います。

Q. 県の電子調達システムを自分で見るのと、何が違いますか?

A. 情報そのものは同じです。違うのは、複数の県・市・国のページを毎朝1巡する手間と、自社の等級・業種・エリアに当てて分ける手間を、こちら側で持つかどうかです。名簿登録先が1つだけで、毎朝そのページを開く習慣がある会社なら、ご自分で見るのが早いと思います。人を増やさずに一つだけ仕事を任せる、という考え方については建設業のAI活用は「1回使う」から「小さい担当を持たせる」へにも書いています。

まず1ヶ月、実際に届く形で比べてください

5つの軸は、資料を読み比べるより、1ヶ月動かして確かめていただけるようにしました。月曜の一覧に何件並ぶか、火曜の朝に何も来ない日があるか、届いた案件が自社の等級で本当に出せるか。そこまで見て、合わなければやめていただく形にしました。

無料で1ヶ月ためすところから始められます。

AUTHOR

ケンセツベース(ARCFEELGROUP株式会社)

土木・建築・設備の建設グループ(110名・3業種)が、自社でのAIツール8本の内製を主導しました。 評論ではなく、当事者としての実装記録を書いています。

ケンセツベースについて

無料で1ヶ月、試してみる

入力は3分ほどです。会社名・名簿登録している機関・許可業種・等級などをお教えください。先行申込を受付中です。配信開始日はお申し込み後に個別にご連絡します。無料1か月は配信開始日から数えます。いつでも解約できます(メール1本)。

ここが「どこを毎朝見るか」になります。覚えている範囲で構いません。 登録していない機関も、「登録すれば出せます」として分けてお届けします。

公告ごとに出せる等級が決まります。機関ごとに違う場合はそれぞれお書きください。 分からなければ「不明」とお書きください=当社が各機関の公開名簿で調べて設定し、初回配信の前にご確認します。

配置技術者の要件で外れる案件を、あらかじめ除くために使います。

公告の「市内に本店がある者」「県内に営業所がある者」といった地域の要件と突き合わせるために使います。空欄なら、地域の要件がある案件は「公告本文で確認」と添えてお届けします。

「これは届かなくていい」を書いてください。届く数が減って、見る時間が短くなります。

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お申し込み後すぐ、LINEの友だち追加用QRコードと、貴社専用の「つなぐ番号」を上のメールアドレスへお送りします。 友だち追加して番号を送るだけでつながります(1分ほど)。月曜の一覧(PDF)は同じメールアドレスへお送りします。

LINEのつなぎ方でご確認が要るときだけ、こちらへご連絡します。

始め方(どちらか)

先行申込を受付中です。配信開始日はお申し込み後に個別にご連絡します。無料1か月は配信開始日から数えます。無料期間は1ヶ月で、1ヶ月が過ぎると月額のご請求が始まります。いつでも解約いただけます(メール1本で結構です)。

届いた案件のトークにそのまま質問できます(例:この案件に必要な技術者は?)。公告の原文から該当箇所を引いて、平日は数分以内にお答えします。