現場の打刻はLINEで——作業員に打刻用のアプリを入れさせない、うちの理由
この記事は「実務Q&A」です。調べ物のための記事です。結論を先に書いています。読み物としての記事は、ブログ一覧の「読み物」からどうぞ。
現場の打刻をLINEで送る形にしたのは、作業員の方に打刻用のアプリを入れてもらう所で止まるからです。うちのグループでは、作業員はふだんのLINEから出退勤を送るだけ。会社は画面で確認し、締め日に月次集計と請求書まで出しています。ここでは、その形にした理由と、何が記録されるかを実際の画面で説明します。
打刻用のアプリは、現場に入れてもらう所で止まります

出退勤を紙や口頭で集めている会社で、よくある形はこうです。現場ごとに紙の日報が溜まり、事務所で転記している。作業員の方はLINEは使っているが、打刻用のアプリは入れてくれない。
うちが勤怠係を「打刻用のアプリを配る」形にしなかった理由は、ここにあります。新しいアプリは、入れてもらう・ログインしてもらう・使い方を覚えてもらう、の3つを現場にお願いすることになります。この3つのどれかで止まると、紙に戻ります。
ふだん使っているLINEなら、お願いするのは「会社のアカウントを友だち追加してください」の1つだけです。連絡先を増やさない、覚えることを増やさない。それが、うちが選んだ向きです。
LINEから送ると、何が記録されるか

作業員の方は、ふだんのLINEから開いて、出勤・退勤を押すだけです。打刻用のアプリは入れません。記録されるのは、時刻と位置(GPS)です。位置情報をオフにしていても、打刻はできます。
同じLINEから、日報と現場写真もそのまま送れます。打刻と日報と写真が、別々の道具に分かれません。
会社側は画面で確認し、締め日に押すだけです

打刻が入った時点で、集計はされています。会社は、その日の打刻を一覧で確認し、直したい時刻があればその場で編集します。半日・夜勤・残業・遅刻は、会社ごとの決まり(所定時間・締め日・残業の扱い)で自動計算されます。
締め日には、月次集計を出し、同じ数字から請求書を出せます。CSVでも出せます。36協定の時間外の上限に近づくと、アラートで知らせます。
作業員がLINEで送れるようになるまで=QRを配るだけ

会社側の準備は、「はじめの設定」の画面で、締め日・所定時間・現場・社員を登録するだけです。3〜10分で、ご自身で入れられます。当社が代わりに設定することはありません。
作業員の方には、友だち追加用のQRコードを配ります。読み取って友だち追加していただけば、次の日からLINEで打刻できます。端末ごとの設定や、アプリの更新はありません。
うちのグループの実数
当社グループの3社・23人が、2026年9月に374日分の出退勤を打刻しました。当社のデータベースで数えた実数です。新しく作る道具ではなく、すでに毎日動いている道具を、会社ごとに分けてお渡ししています。
勤怠係がやらない事
先に申し上げておきます。給与計算ソフトへの直接連携(CSV出力までです)、会社ごとの画面の作り替え、毎月の集計・請求の代行、36協定など勤怠の法的な判断についての助言は、この係では承っていません。数える・見張る・知らせる所までです。
よくいただくご質問
Q. 作業員の個人のLINEを、会社の仕事に使って大丈夫ですか?
作業員の方のLINEを会社が覗く形ではなく、会社の公式アカウントに送ってもらう形です。会社に届くのは、送ってもらった出退勤・日報・写真だけです。個人のやりとりは分かれています。
Q. 位置情報をオフにしている作業員がいます。打刻はできますか?
できます。位置情報をオフにしていても打刻はでき、その場合は時刻だけが記録されます。
Q. 現場ごとに、誰がどこで打刻したかは分かりますか?
打刻には時刻と位置(GPS)が記録され、管理画面の一覧で人ごとに確認できます。現場(案件)は「はじめの設定」で登録しておきます。
Q. 打刻を忘れた日は、どうなりますか?
管理画面の一覧で、その日の打刻を確認し、直したい時刻はその場で編集できます。忘れた日を会社側が見つけて直す、という運用になります。
始め方は3つだけ
①会社名・ご担当者・メール・人数を入れて、カードを登録(最初の1か月は無料です)。②締め日・所定時間・現場・社員を画面で登録(3〜10分)。③毎日はLINEで打刻、締め日に集計と請求書。
料金は1人100円/月(税別)。最低料金なし・初期費用なし・最初の1か月無料です。詳しい条件と申込は勤怠係(建設業の現場向け)のページに全部書いてあります。
LINEで日報を出す仕組みそのものの作り方は、LINEで日報を出す仕組みの作り方に書きました。導入の経過を数字で見たい方は、導入事例の第1回にうちのグループの実測をまとめています。
自社の現場で続くかどうかを、実際の画面を見ながら確かめたい方は、相談する(フォーム・送信後に折り返し)からどうぞ。
このテーマの記事はまとめ:建設業の日報・勤怠・現場の情報に読む順番で並べています。
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ケンセツベース(ARCFEELGROUP株式会社)
土木・建築・設備の建設グループ(110名・3業種)が、自社でのAIツール8本の内製を主導しました。 評論ではなく、当事者としての実装記録を書いています。
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